ライバル

作詞/作曲:フェネギー

「貸したCD返せよ」と 毎度言いそびれて
「そっちはどうだ?」 「飯でもどうだ?」 なんてことになっちまう
安上がりで済ませるのは オレ達の常識
夢への距離をはかり合うのも オレ達の常識

田町のホームから お前は芝居の稽古場へ
オレは六畳一間の暮らしの中へ
右と左に分かれる前 差し出したお前の右手を
負けるものかと 強く強く握り締めた

紺のスーツを着込み シマシマのネクタイをして
同じ顔した奴等に四方を取り囲まれて
両膝を床につき 頭を掻きむしりながら
それでもオレはオレとしてしか生きられないんだ


惚れた女はことごとく モノにしちまうほど
口説くお前の度胸のよさに オレは完敗だぜ
でもオレは不器用さで日本一の男として
言葉に出来ぬ想いを唄に込めて飛ばしてくんだ

晴れの日ばかりじゃない それどころか雨降り続き
だから つい弱気にもなっちまうけど
荒れ狂う嵐の後は 決まって吸い込まれるような
青空がオレ達の上に広がる

紺のスーツを着込み シマシマのネクタイをして
同じ顔した奴等に四方を取り囲まれて
「どいつもこいつも皆 クソみたいな生き方をして!」
そんな愚痴を吐きながら お前も生きているんだ

紺のスーツを着込み シマシマのネクタイをして
同じ顔した奴等に四方を取り囲まれて
両膝を床につき 頭を掻きむしりながら
それでもオレはオレとしてしか生きられないんだ

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